巻き爪(陥入爪)・粉瘤(アテローム)

外科治療について

外科大学病院などで外科医として数多くの手術経験がある院長の経験を活かし、当院では巻き爪・陥入爪(かんにゅうそう)や粉瘤(アテローム)・脂肪腫などの小手術に対応しています。どちらも外来で受けられ、手術後はすぐにご帰宅いただけます。

巻き爪と陥入爪の治療について

巻き爪と陥入爪とは

巻き爪は、爪の左右両端が皮膚に深く食い込んでいる状態です。陥入爪は、巻き爪が食い込んだことで炎症を起こしている状態のことです。陥入爪はかなり強い痛みを伴うことが多く、出血や膿がたまる膿瘍が起こります。

 

 

巻き爪・陥入爪の原因

具体的な原因は明確になっていませんが、指先に負担がかかることや、逆に歩く際に力が指先に入っていないことなどにより起こると考えられています。ハイヒールやサイズの合わない靴、深爪、そして入院など歩かない生活がきっかけとなって発症するケースがよくあります。

巻き爪・陥入爪の治療

症状に合わせて、炎症を抑える保存的療法や小手術を当院では行っています。ワイヤーなどで矯正する治療法もありますが、これは治療期間が長く、再発が多いためおすすめできません。
爪の食い込みが少なく、軽い炎症の場合には抗生剤の内服という保存的療法が一般的です。悪化している場合や、爪の生え方に大きな問題がある場合、小手術をおすすめしています。これは麻酔をして出血を止める処置を行った上で、膿や膿瘍などをきれいに切除し、爪の横の部分を根本である爪母(そうぼ)まで切り抜く手法です。食い込んでいる部分が生えてこなくなるため、再発はありません。手術の所要時間は10分程度です。

治療費について

巻き爪や陥入爪の治療には、健康保険が適用されるため、治療費の目安は3割負担で約6,000円~8,000円です。

手術後の注意

痛み

痛みは処方された抗生剤と痛み止めを服用することで、痛みを軽減することができます。痛みがなくなったら、痛み止めの服用を中止しても構いません。

通院

手術後、翌日に再診いただき、経過を観察します。その後は、1週間後、2週間、1ヶ月にご来院いただいて、それで問題がないようでしたら通院終了です。

清潔を保ちましょう

膿瘍はきれいに取り除きますが、膿瘍ができていた部分の清潔を保たないと膿瘍再発の可能性もあります。

粉瘤(アテローム)と脂肪腫の治療について

どちらも皮膚にできる良性腫瘍です。

粉瘤(アテローム)とは

皮膚の下にできる袋状の嚢胞(のうほう)で、皮膚上に小さな開口部があります。嚢胞の中には古い角質や皮脂がたまっていき、触れるとしこりのように感じます。粉瘤ができるのは夏場が多い傾向があり、体のどこにでもできる可能性があります。放置したままで治ることはほとんどありません。
粉瘤は細菌に感染して炎症を起こすことがあり、そうなると痛みを伴います。自分で潰してしまうと炎症が悪化して徐々に大きくなる可能性があり、20cm以上になるケースもあります。あまり大きくなってしまうと手術しても跡が残ってしまう可能性がありますので、早めに治療を受けてください。

脂肪腫とは

脂肪組織でできた良性の腫瘍が皮膚にできたものです。色は皮下脂肪と同じ黄色で、背中や肩、お尻の周辺にできやすい傾向があります。たくさんできてしまうこともあるため、早めにご相談ください。

粉瘤(アテローム)と脂肪腫の治療

粉瘤と脂肪腫は、小手術で治療を行います。
小さい場合には、局所麻酔を行った上で、できるだけ傷口を小さくするように切開して膿を出し、袋状の嚢胞を丁寧に取り除きます。
大きい場合には、切開から膿を出すまでは同じですが、内部の壁を丁寧に除去する掻把が必要になります。

治療費について

粉瘤と脂肪腫の治療には、健康保険が適用されます。
粉瘤・脂肪腫の大きさ・手術方法・治療箇所によって治療費は異なってきますが、3割負担で約4,000円~10,000円が目安になります。

手術後の注意

痛み

痛みは処方された抗生剤と痛み止めを服用することで、痛みを軽減することができます。痛みがなくなったら、痛み止めの服用を中止しても構いません。

通院

手術後、翌日に再診いただき、経過を観察します。その後は、症状に合わせご来院いただきます。
それで問題がないようでしたら通院終了です。
大きなものを治療した場合は、もう少し経過観察する必要があります。

清潔を保ちましょう

粉瘤や脂肪腫ができていた部分の清潔を保たないと、再び膿がたまってしまう場合がありますので、清潔を保ちましょう。

tel:045-342-7747
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